ファクタリングは資金調達におすすめ?全17種の資金調達方法と徹底比較

今日の不安定な経済情勢において、経営者にとって資金繰りの安定化は、事業の存続と成長を左右する最重要課題です。売上の入金ズレや突発的な出費、あるいは銀行融資の審査難航など、キャッシュフローの悩みは尽きることがありません。
その解決策として近年注目を集めているのが「ファクタリング」ですが、果たして自社にとっても最適な選択肢となるのか?
現にファクタリング以外にも「借入」「資産の現金化」「出資」「公的支援」など、多岐にわたる資金調達の方法が存在し、それぞれにメリット・デメリットがあります。
本記事では、金融庁や経済産業省の指針、市場データに基づき、ファクタリングとその他の資金調達方法を初心者の方でも理解できるように徹底比較・解説します。
改めて、ファクタリングとは?

ファクタリングとは、企業が保有する「売掛債権(請求書)」をファクタリング会社に売却し、本来の入金日よりも早く現金化する資金調達方法のことです。
日本の中小企業取引においては、商品やサービスを提供してから現金が入金されるまでに1〜3ヶ月程度の期間が空くことが一般的ですが、この支払いサイトが資金繰りを圧迫することがあります。ファクタリングは、このキャッシュフローのギャップを埋めることができるサービスです。
なお、法的には「債権譲渡(債権の売買)」に位置付けられており、よく混同されがちな銀行融資などの「借入」とは別物となります。
ファクタリングは資金調達方法としておすすめ?
| カテゴリー | 資金調達方法 | 概要説明 | 入金スピード | コスト | 審査難易度 | 貸借対照表 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ①お金を借りる(融資・ローン) | 銀行融資 | 銀行からの証書貸付等 | 遅い (1~3ヶ月) | 低い | 高い | 負債増加 |
| 公庫融資 | 公的機関による融資 | 普通 (2週間程度) | 低い | 普通 | 負債増加 | |
| 制度融資 | 信用保証協会付き融資 | 遅い (1~2ヶ月) | 低い | 普通 | 負債増加 | |
| ビジネスローン | ノンバンク等の融資 | 早い (即日~1週間) | 高い | 低い | 負債増加 | |
| ②売上入金を早める(請求書などの資金化) | ファクタリング | 売掛債権の売却 | 早い (即日~3週間) | 普通 | 低い | 負債増加なし(資産の入替) |
| POファイナンス | 受注時点での資金化 | 遅い (1~1.5ヶ月) | 普通 | 普通 | 負債増加 | |
| サプライチェーンファイナンス | バイヤー主導の早期払い | 導入状況による(数日~4ヶ月) | 低い | ほぼ無し | 負債増加なし(方式で異なる) | |
| 手形割引・でんさい割引 | 手形・でんさいの買取 | 早い (3日程度) | 低い | 普通 | 偶発債務 | |
| ③資産を現金化する(担保・売却) | ABL | 在庫・債権担保融資 | 普通 (1週間~2ヶ月) | 普通 | 普通 | 負債増加 |
| 不動産担保融資 | 不動産担保借入 | 普通 (3週間程度) | 普通 | 普通 | 負債増加 | |
| セール&リースバック | 資産売却後の賃貸 | 普通 (1週間~1ヶ月) | 賃料による | 低い | オフバランス (契約・会計処理による) | |
| ④出資で集める(成長企業向け) | VC/CVC/エンジェル投資家 | 株式譲渡による増資 | 遅い (2~6ヶ月) | 希薄化(株式の持分が減る) | 高い | 資本増加 |
| クラウドファンディング | ネットでの小口調達 | 遅い (1~3ヶ月) | 方式による | 様々 | 様々 | |
| ⑤支援を受ける(補助金・助成金) | 補助金・助成金 | 国・自治体の給付 | 遅い (数ヶ月~1年) | 無し | 普通 | 負債増加なし(返済不要) |
結論から言うと、ファクタリングは「早急に現金が必要な場合」や「銀行融資などの審査が通らない場合」において、非常に有用な資金調達方法です。
特に、赤字決算や税金滞納などで銀行融資が困難な状況であっても、売掛先が優良企業であれば資金調達が可能である点は唯一無二のメリットです。
ただし、長期的な財務戦略の観点からは、必ずしも万能な解決策ではありません。手数料は年率換算すると銀行融資よりも割高になる傾向があり、長期的な利用は利益率を圧迫するリスクがあります。
したがって、ファクタリングは「つなぎ資金」としての短期利用や、急激な売上増に伴う運転資金不足への対応といった局所的な活用に向いており、長期的な資金需要には他の手段を検討すべきです。
次項では、それぞれの資金調達方法の詳細はもちろん、具体的にどのような状況の人におすすめなのかをわかりやすく解説していきます。
①お金を借りる(融資・ローン)

まずは「お金を借りる」方法です。
銀行や公的機関からの融資は、最もオーソドックスな資金調達の手段であり、まとまった資金を長期で確保できるのが特徴です。
ここでは下記について解説していきます。
- 銀行融資
- 公庫融資
- 制度融資
- ビジネスローン
銀行融資
銀行融資は、都市銀行、地方銀行、信用金庫などが事業の将来性や返済能力を審査し、資金を貸し付ける最も一般的な資金調達方法です。
最大のメリットは金利の低さにあり、一般的に年率1%〜3%程度と、あらゆる資金調達手段の中で最も低コストで資金を確保できます。また、銀行から融資を受けられること自体が企業の社会的信用にも繋がり、今後の取引拡大にも寄与します。
ただし、審査基準は非常に厳格です。決算書、事業計画書、納税証明書などの資料提出が求められ、赤字や債務超過の状態では審査通過は困難となります。また、申し込みから融資実行までには通常2週間から1ヶ月程度の期間が必要となるため、急を要する資金調達には向いていません。
総じて、経営状態が黒字で安定しており、時間的な余裕を持って、設備投資や長期的な運転資金を低コストで調達したい企業におすすめです。
公庫融資
公庫融資は、政府系金融機関の「日本政策金融公庫(JFC)」が行う融資制度のことです。
国の政策に基づき、民間金融機関の融資を受けづらい中小企業や小規模事業者、創業間もない起業家を支援することを目的としています。特に実績のない創業期においても無担保・無保証人で利用できる「新創業融資制度」などは、スタートアップ企業にとって非常に心強い存在です。
金利も固定かつ低利に設定されており、返済期間も長く設定できるため、資金繰りを圧迫しにくい設計になっています。ただし、申込〜着金までに1ヶ月程度の時間を要するため、即金性はありません。また書類作成の負担もそれなりに大きいため、事前準備が不可欠です。
まとめると、創業直後で銀行との取引実績がない経営者や、低金利で長期的に安定した資金を確保したい事業者、またはセーフティネット貸付などの災害・不況対策資金を必要とする企業に最適です。
制度融資
制度融資は、地方自治体、金融機関、信用保証協会の三者が連携・提供する公的融資のことです。
仕組みとしては、中小企業が金融機関から融資を受ける際、公的機関「信用保証協会」が保証人となり、万が一返済が滞った場合に保証人が立替払いを行います。これにより、金融機関は貸し倒れリスクを回避できるため、一般的な銀行融資が難しい企業に対しても積極的に融資を行えるようになります。
さらに自治体が支払利息の一部を補助する「利子補給」や、保証料を補助する制度を設けている場合も多く、実質的な負担を大幅に軽減できるメリットがあります。
一方で、自治体への認定申請、保証協会の審査、金融機関の審査という三重の手続きが必要となるため、融資実行までには2〜3ヶ月かかることも珍しくなく、スピード感には難があります。
したがって、緊急性が低いことを前提とし、銀行との取引実績を作りたい企業や、自治体の支援を受けて少しでも有利な条件で資金を調達したい中小企業におすすめです。
ビジネスローン
ビジネスローン(事業者ローン)は、銀行・信販会社・消費者金融などのノンバンクが提供する、事業性資金のローン商品のことです。
最大の特徴は、圧倒的な「審査スピード」と「手軽さ」です。決算書や確定申告書など最低限の書類で申し込みが可能かつ、AIによる自動審査によって最短即日の融資も可能な場合があります。また、担保や第三者保証人が原則不要であるため、担保資産を持たない事業者でも利用しやすいのが利点です。
ただし、金利は年率3.0%〜18.0%程度とかなり高めに設定されています。上限金利に近い設定になることも多いため、長期の借り入れには不向きです。
よって、銀行融資の審査が間に合わない緊急の資金需要がある場合、つなぎ資金として短期的に利用し早期完済が見込める場合、赤字決算などで銀行融資が難しい小規模事業者におすすめと言えます。
②売上入金を早める(請求書などの資金化)

次に「売上入金を早める(売上債権を早期に資金化する)」方法です。
「お金を借りる」のではなく、既に確定している「将来の入金」を前倒しで受け取るこの方法は、負債を増やさずにキャッシュフローを改善することができます。
具体的には、下記のような方法があります。
- ファクタリング
- POファイナンス(注文書担保融資)
- サプライチェーンファイナンス
- 手形割引
ファクタリング
前述のとおり、ファクタリングは売掛債権をファクタリング会社に売却し、入金期日よりも前に現金化する方法です。なお、ファクタリングには「2社間」と「3社間」の契約形態があります。
「2社間ファクタリング」は、利用者とファクタリング会社の2社で契約を行い、売掛先(取引先)への通知や承諾が不要である点がメリットです。ただし、売掛先が取引に介入しない分、ファクタリング会社のリスクが増えるため、手数料は高め(8%〜20%)に設定されます。
一方、「3社間ファクタリング」は売掛先を含めた3社で契約を行います。売掛先からの直接入金となるためファクタリング会社のリスクが低く、手数料は安め(2%〜9%)に抑えられます。ただし、2社間に比べて資金調達スピードは遅く、また予め売掛先に協力体制を築いておく必要があります。
まとめると、運転資金を早急に確保しなければならない場合、銀行融資を受けられない、または審査が通らない場合などにおすすめです。
POファイナンス(注文書担保融資)
POファイナンス(Purchase Order Finance)は、受注段階で発行される「注文書(発注書)」を根拠として資金調達を行う比較的新しい手法です。
前述のファクタリングが「仕事が終わった後」の資金化であるのに対し、POファイナンスは「仕事に着手する前」の資金調達を可能にします。これにより、受注はしたが材料費や外注費、人件費などの先出し資金が不足しているというジレンマを解消できます。
具体的には、注文書を電子記録債権(でんさい)として登録し、それを金融機関等に譲渡することで融資が受けられます。手数料等は年率換算で2%〜10%程度で利用できるケースが多く、また補助金の交付決定通知書を担保にしたつなぎ融資としても活用されています。
主に、大型案件を受注したものの、着手のための資金が足りない建設・IT・製造業者や、補助金の入金までのつなぎ資金を確保したい事業者におすすめです。
サプライチェーンファイナンス
サプライチェーンファイナンス(SCF)は、資金力と信用力を持つ大手企業(発注者・バイヤー)が主導となり、取引先(受注者・サプライヤー)に対して提供する早期支払い制度のことです。
具体的には、「発注者」が提携する金融機関を通じて資金を提供し、「受注者」は発注者の高い信用力を用いて極めて低い手数料(時には1%未満〜数%)で早期資金化が可能となります。
なお、SCFは単なる資金調達の一種ではなく、発注者がサプライチェーン全体の安定化を図るために「戦略的資金調達」の一環として導入しているものです。
ゆえに発注者がSCFを導入していなければそもそも利用できませんが、導入されている場合は低コストでの資金調達が可能となります。
手形・でんさい割引
手形・でんさい割引は、商取引の代金として受け取った「約束手形」を、支払期日の前に銀行や業者に買い取ってもらう、日本で古くからある資金調達方法です。
ファクタリングに似ていますが、法的に大きな違いがあります。もし手形の振出人が不渡り(倒産等で支払えない状態)の場合、利用者本人が銀行に対して手形金額を全額弁済しなければならない「遡及義務(リコース契約)」がある点です。(ファクタリングは「ノンリコース契約」が基本)
手数料(割引料)は年率2.0%〜15.0%程度と比較的安価ですが、この買戻しリスクを常に負うことになります。近年、政府は2026年を目処に約束手形の利用廃止を目指しており、徐々に電子記録債権やファクタリングへと移行しつつありますが、建設業界などでは依然として利用されています。
まとめると、手形取引が主流の業界で働いており、振出人の信用力が極めて高く不渡りリスクが低いと判断できる場合、銀行との取引枠内で低利で資金化したい場合におすすめです。
③資産を現金化する(担保・売却)

続いて、「資産を現金化する」方法です。
企業が保有する有形・無形の資産(アセット)を活用して資金を生み出すこの方法は、事業の収益性や信用情報に依存せず、資産価値そのものを根拠に調達できるため、財務状況が芳しくない場合の突破口となる場合があります。
具体的には、次のような方法があります。
- ABL(動産担保融資)
- 不動産担保融資
- セール&リースバック
ABL(動産担保融資)
ABL(Asset Based Lending)は、企業が保有する「売掛金」「在庫(商品)」「機械設備」「車両」などの事業用資産(動産)全体を担保として設定し、融資を受ける手法です。
これまで担保価値が認められにくかった在庫や機械などを活用できるため、不動産を持たない中小企業でも融資枠を拡大できる可能性があります。金利相場は銀行系で年1%後半〜4%程度、ノンバンク系で4%〜10%程度となっており、無担保のビジネスローンよりも低金利で調達できる点が魅力です。
ただし、担保となる在庫や債権の状況を定期的に報告する義務が生じたり、担保評価のためのコストが発生したりと、運用面での事務負担が大きくなる傾向があります。
したがって、在庫を多く抱える卸売業や小売業、高価な機械設備を有する製造業などで、不動産担保はないが低金利でまとまった融資を受けたい企業におすすめと言えます。
不動産担保融資
不動産担保融資は、会社や経営者個人が所有する土地、建物、マンションなどの不動産に抵当権を設定し、それを担保に資金を借り入れる方法です。
金融機関にとって回収リスクが極めて低いため、数千万円から数億円といった高額融資が可能であり、金利も低水準(数%〜)に抑えられます。また、返済期間を10年〜30年といった長期に設定できる他、資金使途も比較的自由で、運転資金から設備投資、既存借入の借り換えまで幅広く対応可能です。
デメリットとしては、不動産の鑑定や登記手続きに時間を要するため、融資実行まで数週間かかる点と、返済不能時には不動産を失うリスクがある点が挙げられます。
総じて、担保余力のある不動産を所有しており、長期・低金利・高額な資金調達を行いたい企業や、複数の借り入れを一本化して返済負担を減らしたい経営者におすすめです。
セール&リースバック
セール&リースバックは、自社所有の機械、車両、オフィス、工場などの資産を一旦リース会社や投資家に売却・現金化し、直後に賃貸借契約(リース契約)を結ぶことで、そのまま資産を使用し続けることができる仕組みのことです。
最大のメリットは、資産を現金化しつつ、業務工程を一切変えずに事業を継続できる点にあります。また、資産を売却することで貸借対照表から固定資産が減少し、現預金が増えるため、ROA(総資産利益率)などの財務指標が改善する効果や、固定資産税の支払い義務がなくなる効果もあります。
一方で、売却後はリース料が毎月または毎年(年単位の契約が一般的)発生し、その総支払額は売却価格を上回ることが一般的です。
まとめると、まとまった資金が必要だが事業用資産を手放せない企業や、借入枠を使わずに資金調達したい場合、または財務体質の改善(オフバランス化)を図りたい企業におすすめです。
④出資で集める(成長企業向け)

続いて、「出資で集める」方法です。
株式など自社の持分を投資家に提供し、資金を得ることをエクイティ・ファイナンスと呼び、原則返済義務がなく急成長のスタートアップ企業などに多く用いられています。また革新的なプロダクトやアイディアがある場合は、クラウドファンディングといった選択肢も候補に挙がります。
具体的な資金調達先の候補は、次のとおりです。
- ベンチャーキャピタル(VC)
- コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)
- エンジェル投資家
- クラウドファンディング
ベンチャーキャピタル(VC)
ベンチャーキャピタル(VC)は、高い成長潜在力を持つ未上場企業に対して出資を行う投資ファンドのことです。
VCは出資の見返りとして株式を取得し、将来的な株式上場(IPO)やM&Aによるバイアウト時の株式売却益を目的としています。そのため、数億円規模の巨額資金を調達できるだけでなく、VCから経営ノウハウの提供、人材紹介、顧客紹介といった経営支援を受けられるのが大きなメリットです。
しかし、VCは高いリターンを要求するため、急成長を前提とした厳しい事業計画の達成が求められ、経営の自由度が制限される場合もあります。審査基準は非常に高く、単なる資金繰りのための資金調達には向いていません。
したがって、革新的な技術やビジネスモデルを持ち、短期間での急成長とIPOを目指すスタートアップ企業におすすめです。
コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)
コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)は、事業会社が自社利益のために運営する投資組織であり、主に本業とのシナジー効果を目的としてベンチャー企業に出資を行います。
純粋な財務リターンを追求するVCとは異なり、CVCは「協業」を重視します。そのため、出資を受ける企業は、大手企業の持つ販路、技術、ブランド力、生産設備などのリソースを活用できるというメリットを享受できます。これにより、単独では成し得なかったスピードでの事業拡大も可能となります。
ただし、特定の事業会社の色や文化がつくことで、競合他社との取引が制限される可能性なども考慮する必要があります。また、こちらも単なる資金繰りのための資金調達としては不向きです。
よって、特定の大手企業との業務提携や技術協力を通じて事業を加速させたいベンチャー企業や、大手のリソースを活用して市場参入を目指している企業におすすめです。
エンジェル投資家
エンジェル投資家は、創業間もない起業家に対して自己資金から出資を行う富裕層や元起業家の個人投資家のことです。
VCや銀行がリスクを懸念して資金を出さない「シード期」の段階であっても、起業家の情熱・ビジョン・人間性に共感すれば出資を決断してくれるケースがあります。審査は投資家の裁量に依存するため一概には言えませんが、少なくとも「ただ単に運転資金が必要」という理由では出資は受けられません。
したがって、創業直後で実績はないものの、画期的なアイデアと熱意がある起業家、個人的な信頼関係ベースでスピーディーな資金と助言を求めている方におすすめです。
クラウドファンディング
クラウドファンディングは、ネット上のプラットフォームを通じて、不特定多数の支援者から小口の資金を集める手法です。主に、以下の種類があります。
- 購入型:商品やサービスをリターンとして提供する
- 寄付型:社会貢献活動など、リターンはなし(またはお礼の手紙等)
- 融資型:投資家から小口融資を集める
- 株式投資型:非上場株式をリターンとして提供する
最大のメリットは、資金調達と同時に「ファン作り」「市場調査」「宣伝」ができる点にあり、対象となるプロダクトやアイディアへの共感が高ければ、予想以上の資金が集まることもあります。
ただし、プラットフォームの手数料として調達額の10%〜20%程度がかかる他、目標金額に達しなければ1円も受け取れない「All-or-Nothing方式」などもあります。
よって、対象者は主にBtoCの新商品やサービスを開発中であり、資金調達と同時にプロモーションやテストマーケティングを行いたい企業、社会性の高いプロジェクトを行う事業者におすすめです。
⑤支援を受ける(補助金・助成金)

最後は公的機関から「支援を受ける(補助金・助成金を活用する)」方法です。
国や地方自治体が政策目的(産業振興、雇用の安定など)を達成するために支給する「補助金」や「助成金」は、原則として返済不要の資金です。無コストであるがゆえに最強の資金調達手段ですが、受給のハードルとタイムラグには注意が必要です。
ここでは下記について、それぞれ解説していきます。
- 補助金
- 助成金
補助金
補助金は、主に経済産業省や中小企業庁が管轄し、国の政策目標(DX推進・賃上げ・事業再構築など)に合致する事業計画に対して支給されます。
代表的なものに「事業再構築補助金」や「ものづくり補助金」があり、数百万から数億円規模の支援が受けられます。ただし、補助金は「採択制」であり、審査に通らなければ受給できません。(採択率は数%〜50%程度と様々)
また「後払い」であることにも注意が必要です。事業に必要な経費を先に自社で全額支払い、その後に実績報告を行って初めて入金されるため、その間のつなぎ資金は融資や手元資金で賄う必要があります。
したがって、新規事業や大規模な設備投資を計画的かつ戦略的に行う企業であり、さらに審査に通るための緻密な事業計画を作成でき、つなぎ資金も確保できる体力のある企業におすすめです。
助成金
助成金は、主に厚生労働省が管轄し、雇用環境の整備や従業員の能力開発などを目的に支給されるもので「キャリアアップ助成金」や「雇用調整助成金」などが有名です。
補助金との違いは、要件を満たしていることが証明できれば、原則として「ほぼ確実に受給できる」点にあります。予算枠による競争倍率は基本的になく、労働法規を遵守し、必要な帳簿類が整備されていれば受給可能です。
こちらも原則は後払いであり、申請から入金までは半年から1年程度かかる場合もあります。また、社会保険労務士などの専門家のサポートが必要になるケースが多いですが、返済不要の資金として経営の安定には大きく寄与します。
まとめると、従業員を雇用している、またはこれから採用する予定がある企業で、労働環境の改善に取り組みながら、確実に資金を受給したい堅実な経営者におすすめです。
自社におすすめの資金調達方法はどれ?
| カテゴリー | 要望/適している状況 | 資金調達の候補 |
|---|---|---|
| ①お金を借りる (融資・ローン) | ・できるだけ低コストで調達したい・まとまった金額を長めに確保したい・設備投資など中長期の資金計画で借りたい | ・銀行融資・公庫融資・制度融資・ビジネスローン |
| ②売上入金を早める (請求書などの資金化) | ・借入を増やさず資金繰りを改善したい・入金までのタイムラグを埋めたい・急ぎで現金が必要(つなぎ資金が必要) | ・ファクタリング・POファイナンス・SCF・手形割引/でんさい割引 |
| ③資産を現金化する(担保・売却) | ・不動産や設備、在庫などの使える資産がある・売上や信用状況に左右されにくい方法を検討したい・借入枠以外の選択肢も持ちたい | ・ABL・不動産担保融資・セール&リースバック |
| ④出資で集める(成長企業向け) | ・返済なしで資金を集めたい・成長投資、協業や経営支援を得たい・革新的なプロダクトやアイディアがある | ・VC・CVC・エンジェル投資家・クラウドファンディング |
| ⑤支援を受ける (補助金・助成金) | ・返済不要の資金を取りに行きたい・制度要件に合わせて計画的に進められる・入金まで時間がかかっても問題ない | ・補助金・助成金 |
「資金調達の方法が多すぎて迷う…」という方も多いかと思います。
結論、資金調達は「何を優先したいか(スピード/コスト/返済の有無/貸借対照表への影響など)」で、向いている手段が大きく変わります。
本記事では資金調達を5カテゴリーに整理していますので、改めて自社・自分の要望と照らし合わせ、少しずつ候補を絞り込んでみてください。
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